KKD(勘・経験・度胸)経営から抜け出す一歩

中小企業の現場では、いまも「KKD経営(勘・経験・度胸)」が強く働いています。
特に創業期はこの3つが大きな武器になりますが、事業が軌道に乗り、スタッフが増え、固定費が膨らんでくると、KKDだけで会社を動かすことに限界が出てきます。

たとえば飲食店やサービス業では、
「忙しいのに現金が残らない」
「黒字のはずなのに資金繰りが苦しい」
といった現象がよく起こります。

理由はシンプルです。
数字を“過去の結果”としてしか見ていないから。


■ 数字は「未来を見通すツール」

数字というと、反省会の道具と思われがちですが、本来は
未来の意思決定を助ける道具 です。

たとえばこんな視点。

  • 今月の粗利はいくら確保すれば安心か?
  • 固定費をまかなう最低ラインはどこか?
  • 今の人員で売上はいくらが適正か?
  • 3か月後の現金はどれくらい残るのか?

勘や経験に数字が加わると、経営は格段に安定します。


■ 実際にあった事例

ある飲食店の社長は「忙しい=儲かっている」と感じていましたが、数字を整理すると、
週末の人件費オーバーが現金不足の原因でした。

数字で状況を理解したことでスタッフ配置を見直し、
わずか3ヶ月で資金繰りが改善しました。

KKDに“数字”という味方を加えた典型例です。


■ 今日の着眼点

KKD経営から一歩進むために必要なのは、
難しい計算ではありません。

「この数字さえ押さえれば安心できる」
その一つを決めることです。

社長自身が見るべき数字が定まると、意思決定が驚くほどシンプルになります。


■ まとめ

KKDは社長の大切な武器。
そこに 数字という“地図” が加わると、経営の視界が一気に開けます。

「どの数字を見ればいい?」とお困りの方は、
気軽にご相談ください。
一緒に、あなたの会社の“未来が見える数字”を整理していきましょう。