経営理念をどう作る?
〜ミッション・ビジョン・バリューの事例集〜
1.はじめに
「経営理念を作りたいけれど、何を書けばいいのか分からない」
そんな相談を経営者の方からよくいただきます。
立派な文章にしようとすると手が止まりますが、実はシンプルで大丈夫。
大事なのは「社長自身の想いがこもっているか」です。
2.経営理念の3つの柱
- ミッション(使命):会社が存在する理由
- ビジョン(未来像):実現したい将来の姿
- バリュー(価値観):日常の行動指針
3.事例いろいろ
飲食店の例
- ミッション:地元の人が気軽に集まれる“第2の食卓”をつくる
- ビジョン:5年後、逗子で一番「家族で行きたい」と言われる店にする
- バリュー:旬の食材を大切に、笑顔でおもてなし
製造業の例
- ミッション:日本のものづくりで世界の暮らしを支える
- ビジョン:10年後には海外でも評価されるブランドを確立する
- バリュー:品質第一、挑戦を恐れない
サービス業の例(美容室)
- ミッション:お客様の“なりたい自分”を形にする
- ビジョン:地域の女性に「ここに来れば元気になれる」と思ってもらえる場所にする
- バリュー:丁寧なカウンセリングと誠実な技術
ITベンチャーの例
- ミッション:テクノロジーで中小企業の業務をシンプルにする
- ビジョン:3年以内に10,000社が使うサービスに育てる
- バリュー:スピード・挑戦・仲間を大切に
4.よくあるつまずき
- カッコいい言葉を並べすぎて「額縁理念」になる
- 他社のコピーをそのまま使ってしまい、自社の色が出ない
- 社長の体験や想いが入っていないので社員に響かない
👉 ポイントは「自分の言葉」で書くこと。
例えば「なぜこの事業を始めたのか」「どんなお客様を喜ばせたいのか」を思い出すとスムーズです。まずは、社長は事業において大切にしたいことをできるだけ沢山書き出すこと。そうすると、大まかに似通ったことを一定るものがグループ分けされていきます。その中で、優先順位をつけて、文章化にトライします。 一度、叩き台になるものを作り、その後調整していく方法などがあります。
5.まとめと問いかけ
経営理念は“完成させるもの”ではなく、“育てていくもの”。
最初は短くてもOKです。
今日から考えてみませんか?
「あなたの会社が存在する理由は何ですか?」