経営数字は「難しい」もの?それとも「掴める」もの?
長年経営をしていても、
「数字を使いこなすのって、やっぱり難しいな」と感じること、ありませんか?
決してあなたが勉強していないわけではありません。
セミナーに参加したり、本を読んだり、決算書にも目を通している。
それでも、「実際に使いこなしている」と言える実感には、なかなか繋がらない。
でも、実はここに、経営数字を簡単に掴むための「視点の転換」があります。
経営数字は「全部」理解しようとすると難しくなる
経営数字は、売上、粗利、販管費、営業利益、キャッシュフロー……と無数にあります。
すべてを完璧に理解しようとすると、
まるで「全教科で毎回100点を取ろう」とするようなもの。
努力しても、息切れしてしまうのが普通です。
だからこそ、大切なのは、
“どこを見るか”を絞ることです。
「要点」だけ掴めばいい
経営判断に本当に必要な数字は、実はそう多くありません。
例えば──
- 今月、売上に対して粗利率はどうだったか?
- 固定費をまかなうだけの粗利が確保できているか?
- 会社に残るお金(キャッシュ)は増えているか?
この3つに絞るだけでも、
日々の判断はぐっとブレなくなります。
さらに大切な視点:「全体」を見る
ただし、ここで忘れてはいけないのが、
「部分」だけでなく「全体」を見ることです。
たとえば──
目の前の利益が出ていても、繰越金(これまで積み上げた会社のお金)が減っていたら、それは健全とは言えません。
この「全体像」をつかむために、有効なツールが
お金のブロックパズルです。
ブロックパズルは、
- 売上から粗利を生み、
- 粗利から固定費を引き、
- 営業利益を確保し、
- 税金を支払い、
- 最終的に繰越金を増やす
という会社のお金の流れを、視覚的に理解できるツール。
この流れを一枚絵で捉えることで、
目先の利益に惑わされず、
**「今の経営は、未来に繋がるか?」**を冷静に判断できるようになります。
「使いこなす」とは、“必要な場面で使える”こと
経営における数字の使いこなしとは、
複雑な計算を暗記することではありません。
- 必要な場面で、
- 必要な数字を取り出し、
- 必要な判断ができる
これができれば、それはもう「使いこなしている」と言っていいのです。
まとめ:数字はあなたの味方になる
数字を難しく感じるのは、
「全部を完璧にしなければ」と思い込んでしまうから。
でも実際は、
- 要点を押さえ、
- ブロックパズルで全体を捉え、
- 必要な場面で判断できればいい。
この視点を持てば、数字はあなたにとって強力な味方になります。
焦らず、今日からひとつ。
「数字の全体像」を意識することから始めてみませんか?