「会社のお金って、実は“家計”と一緒?」
「会社のお金=家計」という伝え方が効いた理由
こんにちは、老子です。
今回は、ある企業で行った「社員向けお金セミナー」での気づきを、ブログ形式でシェアしたいと思います。
「社員に経営数字の話をしても伝わらない」
「危機感を共有したいけど、反応が薄い」
そんな悩みを持つ経営者の方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
なぜ、社員には“経営の話”が響かないのか?
これは多くの企業で共通するテーマです。
経営者としては、
・売上の構造
・粗利の重要性
・赤字のリスク
などをきちんと伝えているつもりでも、社員からはピンと来ていないように見える。
「関心がないのかな…」と思ってしまいがちですが、実は「伝わる言葉」で話されていないだけなのかもしれません。
キーワードは「家計」──社員の心に届いた共通言語
今回のセミナーで私が試したのは、経営数字を「家計」に置き換えて説明することでした。
以下のような関係性で話を進めていきます:
経営数字 | 家計で例えると… |
---|---|
売上 | 収入(給与など) |
変動費 | 社保・税金などの天引き |
粗利 | 手取り収入 |
経費 | 家賃・食費など生活費 |
利益 | 将来のための貯金・投資資金 |
この例えで伝えると、社員の表情がみるみる変わっていきました。
「もし今の会社が自分の家計だったら?」と問いかけてみた
特に印象的だったのが、ブロックパズルを使って「赤字」の構造を説明したとき。
「このままだと、貯金を切り崩して生活してる状態なんです」
と伝えると、ある社員がポツリと。
「それ、家計だったら結構ヤバいですね…」
その瞬間、“経営数字=他人事”だったのが、
“自分の暮らしと地続きのこと”に変わったのを感じました。
社員の口から「粗利=手取り」という言葉が出た
セミナー後、こんな感想も聞けました。
「粗利って、家計で言う“手取り”ってことですよね?
じゃあ、自分たちがムダを減らせば、会社の“手取り”が増えるってことか…なるほど」
その一言に、経営者の方も驚きと喜びの入り混じった表情をされていました。
経営者一人で背負わず、「数字で会話できるチーム」に
経営数字を社員と共有することは、単に情報を開示することではありません。
それは「チームで未来を描く言語を共有する」ことです。
そして、その第一歩は…
「社員が理解できる言葉で伝えること」
つまり「家計のような感覚」に置き換えることが、とても有効だと実感しました。
まとめ|伝え方を変えれば、社員の行動が変わる
「数字の話は難しい」「社員には伝わらない」とあきらめず、
“伝え方”を変えることで、社員の意識も行動も変わります。
もし、
- 社員と危機感を共有したい
- 経営の数字をもっと身近に感じてほしい
- チームとして経営に向き合う土台を作りたい
とお考えでしたら、
「家計に置き換える経営数字セミナー」を一度ご検討ください。
小さな“気づき”が、大きな“行動”の変化につながります。